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病院で、いろいろな検査を受けたところ、お腹や頭が痛くてしかたがないのに「はい、何でもありません」といった経験はありませんか? |
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これは、まだ病名が付くような形にはなっていないけれど、病気になろうとしている状態なのです。西洋医学は、X線・血液検査・尿検査など身体の中の現象を数値化あるいは映像化して初めて診断を下します。 |
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しかし、身体の中の現象が数値化、映像化できるまで変化していない場合上記のようなこととなります(東洋医学では未病(みびょう)と呼びます)。歯科でもそのようなことはよくあり、暴飲暴食した次の日や、辛いものをたくさん食べた次の日に歯が痛くなったりすることがままあります。これは、経絡(けいらく)という考え方を理解するとわかりやすくなります。 |
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東洋医学には、西洋医学の「神経」の考え方に対応する「経絡」という人体のとらえかたがあります。身体には、12対の経絡(正経)と呼ばれる気の流れがあります。その気の流れが、滞ったり、少なかったり、多すぎたりすると、体のバランスが崩れ変調をきたします。 |
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人には自然治癒力があるので、そのまま病気になってしまうことはありません。体のバランスを戻そうという力が働くのです。しかし、ストレスや、働き過ぎなどいろいろな原因で体力が低下しているときには、そのままにしておくと、自然治癒力が発揮されず病気になってしまうのです。 |
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先の例では胃の調子が悪いとその反応で歯が痛くなるというわけです。 |
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決して歯は歯が悪いときだけ痛くなるのではないということを知っていただきたいのです。 |
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経絡は体全身を網の目のように張り巡り、体調の具合に応じ、経穴といわれる経絡の要所を刺激する治療法が伝統的に行われてきました。 |
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国際的には、1989年(昭和64年)、WHO(世界保健機関)鍼用語標準化国際会議で「経絡、経穴国際統一標準用語」が制定され、経絡12、経穴361箇所が定められました。 |
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この経穴の位置は電気を通しやすい性質があります。いわゆる 「ツボ」といわれるところです。 |
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そのツボにこのような装置を使って電気刺激を与えると、あら不思議、歯の痛みが消えるのです。 |
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もちろん、鍼(ハリ)などは使いません。表面電極(心電図などで使うもの)を張るだけです。 |
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これはTENS(Transcutaneous Electrical Nerve Stimulation:経皮的電気的神経刺激法)と呼ばれるものの一種です。 |
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ツボのとり方や電気刺激の与え方は公開できませんがこの方法で頭蓋骨(あたま)前3分の2の痛みは軽減することができます。 |
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また、歯や歯ぐきが化膿してかなり腫れて痛い場合は、刺絡という方法で劇的に痛みをとることが可能です。 |
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顎関節症で口が開かない場合はあるツボに鍼をすることで劇的に口が開くようになります。 |
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『東洋医学』という言葉 |
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今まで述べたような、ツボの刺激によって「体の各機能を活性化する」という方法は、正しく言えば「東洋医学」ではないのです。なぜなら、東洋医学を知らないドクターでも、ツボをうまく使って、血液やリンパ液の循環を促したり、神経に刺激をおくることができます。すると,体の恒常性維持機能に従って,体は自ずから正常に戻ろうとします。 |
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これは「東洋医学の生んだ」ツボという概念を使って「西洋医学的」に体を治療していると言っても過言ではないのです。つまり考え方は東洋医学ですが,やり方は西洋医学ということになります。 |